『石川安彦・タグラグビー教室』を取材!
石川安彦さんは、ラグビー選手として早稲田大学でキャプテンを務め、日本の実業団チームに所属した後、イングランドのチームで活躍したトップアスリートです。現在は「Field Of Dreams」というスポーツ教育を通じて社会貢献を目指す企業に所属し関東圏を中心に全国を舞台に活躍されています。
今回は『NPO法人まほろばクラブ南国』さんからご紹介をいただきまして、土佐市の高岡第二小学校にて開催される教室の取材をさせて頂けることになりました。
登場早々、元気いっぱいの子どもたちに囲まれていましたが、まずは心構えのお話から。
「先生の言う事をきちんと聞く」「競技の時にチームメイトを責めない」など、スポーツをやっていくにあたって大事なことを伝えてくれました。
準備体操の後、子どもたちは腰にベルトを巻き、「タグ」と呼ばれる取り外しの簡単な帯を2本付けます。
何が始まるのか、興奮気味の児童へさっそく一喝が飛びます。
スポーツ教室はただ楽しければ良いというものでいけない、きちんと学ぶべきことは教えていくということが大事であると感じさせられる一コマでした。
「コーディネーショントレーニング」という両手両足を別々に動かす運動神経を鍛える練習をした後、手拍子の数だけグループを作る遊びで体をほぐし、グループで手を繋いで行う遊びです。
まずは石川さんが児童の一人と実演。
片手を繋いで相手の腰のタグを獲り合います。
グルグルと回転したり左右に動いたり駆け引きが大事。スポーツの頭脳を鍛えられるそうです。
そしていよいよ子ども同士での対戦。
手を繋ぐ人数を徐々に増やして、鬼が輪の周りをまわるようなルールにしたり、工夫を凝らして飽きさせません。
さていよいよ、「タグラグビー」本番!
攻撃側と防御側、2チームに分かれ、防御側の3列のラインを突破して、先にある「おじゃみ(お手玉)」を取って自陣に帰ってくるのが目標です。
防御側にタグを獲られた人はスタートラインからやり直し。
前後左右、体も頭もフル回転!
攻防入れ替わり、集めたおじゃみの数を競います。
あまりの楽しさに、子どもたちは次の試合次の試合とリクエスト!
そして最後の競技は、いよいよラグビーボールが登場。
4チームに分かれ、4隅に整列します。
スタートの合図とともに、各チーム1名が中央のボール(計7つ)を取りにダッシュ!
自陣の輪に1つを持ち帰り、トライして次の走者とタッチして交代します。
次の選手も残りのボールを取りに中央にダッシュしますが、ボールは残り3つ!
ここからが熾烈なボールの奪い合いの開始です。
中央にボールがなくなったら、今度は他のチームの陣地からボールを奪うことができます。ボールを3つ、先に自陣に集めたほうが勝ちなのですが、お互いにボールを奪い合うのでなかなか勝負が決まりません。
試合を重ねるごとに、長期戦に!
徐々にコツを覚えた子どもたちは、走る順番を変えたり、走者に指示を出したりとより頭脳的な戦略を立てるようになっていきます。
試合が終わり、子どもたちは満足感でいっぱいの顔に。
しかし石川さんは言います。
「先ほどの試合、勝ったチームは素晴らしかった。でも、負けたチームほどきちんとルールを守ってやっていた。特に○○君は転んでも、しっかりとタッチしてから次の走者に繋いでいた。これが一番素晴らしいことだよ、見習ってほしい!」。
トップアスリートの言葉に僕も心を打たれました。
教室終了後も石川さんは大人気!
たくましい腕に何人もの子ども達がぶら下がり、なかなか離してくれません。
その後もサイン攻め!
本当に素晴らしい「スポーツ教育」の現場を見せていただく事が出来ました。
石川さん、ありがとうございました! 来年も是非高知にお越しください!!
2014/03/04